第2話「わが国の刑事裁判はかなり絶望的である」(13)

BlogPaint
 今日、「アメリカ社会」入門(コリン・ジョイス著、NHK出版)という本を読みました。著者は日本滞在を経て、アメリカに住んでいるイギリス人で、アメリカ滞在の経験がいろいろ書かれていました。その中で、野球の様にアメリカのスポーツは世界的にはあまり人気がないと書かれていますが、確かにイギリスのサッカーに比べて、野球は世界的にマイナーなスポーツですが、個人的に言えば、野球は草野球でやるのも面白いし、カナダや日本でプロ野球を見るのも面白いです。そういえば、ヨーロッパ大陸国家は日本の様に官僚の権限が強くて、似たようなところがあるのに、なぜ野球よりもサッカーの方が人気があるのでしょうか、と思ってしまいました。

 まあ、議会政治や陪審制度を生み出したのもイギリスですし、これらのおかげでアメリカ政府が独裁政権にならかったと言えるから、イギリス人である著者が少しひねくれた見方をしているのかもしれません。日本でも明治時代から議会政治がしっかりと行なわれていたので、軍部や検察の圧力にも負けなかったのでしょう。民政党の斎藤隆夫は、1940年に支那事変の質問演説で、感情論よりも国益を優先せよと主張しました。これを聞いた陸軍大臣も「政治家は痛い所をついてくる。」と関心したそうです。

 そして、陪審制度ですが、日本の陪審法が停止している事の弊害が、ライブドア社の粉飾決算事件の裁判で出た様な気がします。ライブドア社が公表した会計報告書が証拠として使われているのに、容疑が簡単に否認出来てしまうという非常にわかりやすい冤罪事件なのに、有罪判決の確定が決まってしまいました。これが陪審裁判なら、一般常識が反映されて無罪の評決が確定したでしょう。

 来年の今頃は、裁判員法の改正の時期になります。この裁判員法の改正で、できるだけ陪審制度の要素を入れて、公平な刑事裁判が出きる様に努力していかなければいけません。菅直人首相は相変らず、パフォーマンスばかりで、まったく役にたちませんが、東北地方の復興と共に、刑事裁判の復興も政治家や日本国民で力を合わせて欲しいです。

           【Amazon Bookmarket Live Link】

「アメリカ社会」入門―英国人ニューヨークに住む (生活人新書)「アメリカ社会」入門―英国人ニューヨークに住む (生活人新書)
著者:コリン ジョイス
販売元:日本放送出版協会
(2009-06)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る




 日本で生活していたイギリス人ジャーナリストがアメリカのニューヨーク市に住んで、いろいろなことについて体験するエッセーが書かれています。ニューヨークに滞在した人や海外に行ったことがない人も楽しめる本なので、ぜひ読んでみてくださいね。

第2話「わが国の刑事裁判はかなり絶望的である」(12)

BlogPaint
 ライブドア社の粉飾決算事件の事に限らず、刑事裁判で本人がやってないと主張すると、有罪を認めた時と比べて、刑罰が重くなる傾向があります。これは、日本で陪審制度が施行されていた時もそうなのですが、被告人が無実を主張して、陪審裁判を希望したのに、有罪の評決が出てしまうと、検察官の求刑通りの刑罰が言い渡される事がよくあったそうです。それで、陪審裁判を希望する人が減っていった原因の一つでもあります。

 もし、ホリエモン氏がライブドア社幹部の様に無罪を主張せずに、有罪を認めていれば、裁判官も執行猶予付の有罪判決が出たと思います。ちょうど、痴漢冤罪事件が起きた時に、本人がやっていなくて女性が勘違いした場合でも有罪を認めて被害にあった女性に慰謝料を払っていれば、検察官が起訴しないか、裁判官が執行猶予付の判決が出る様な感じです。

 「それでも僕はやっていない」という痴漢冤罪事件を扱った映画の様に、無実の人が無罪を主張すると、裁判官が反省していないと誤解されて実刑判決が言い渡されてしまいます。ちなみにこの映画のモデルとなった人も最高裁で実刑判決が確定されてしまいました。

 この映画を見た外国人は日本の刑事裁判はこんなにひどいのかと驚かれたそうですが、裁判官が逮捕令状を簡単に出して、被疑者を長期拘束させて、捜査期間の都合のいい調書を取って、その調書を基に有罪判決を下してしまうのは、陪審制度が停止している日本の悪い傾向です。

 それとこの映画の中で、裁判で捜査官の人がいい加減な取調べなどしていないと証言すると、弁護士の方が「この人は人生がかかっているんだ。」と怒っているのが印象的でしたが、監督のインタビューで、この部分だけはフィクションという記事を読んで、被告人の人権を守ろうとする弁護士がそこまで多くないというのが残念でした。それでもこの映画は非常に完成度の高い作品なので、ゴールデン・ウィーク中にビデオ屋でレンタルしてみてはいかがでしょうか。

           【Amazon Bookmarket Live Link】

それでもボクはやってない スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]それでもボクはやってない スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]
出演:加瀬亮
販売元:東宝
(2007-08-10)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

 置換冤罪事件の実話をもとにした映画のDVDです。そもそも女性の肉体を触りたければ、キャバクラに行けばいいだけの話なので、電車内の痴漢というのは、満員電車で体が当たったか、女性が事件をでっちあげたかのどちらかなのに、それが事実のように扱われてしまうマスコミや司法機関の恐ろしさについて、考えさせられる作品なのでぜひ見てくださいね。

第2話「わが国の刑事裁判はかなり絶望的である」(11)

BlogPaint
 2006年にライブドア社の粉飾決算事件が起きた時、マスコミによる過剰報道の中で、「ライブドア・二重の虚構」(南堂久史著、ブイツーソリューション<発行>星雲社<発売>)という本がネットの中で話題になりました。

 この事件はライブドア社が株価売却益を資産として計上しなければならないのに、利益として計上した事と企業の買収金額を通常の4倍の金額で買収した事が問題になっていますが、そもそもライブドア社の会計処理は資本を削って、利益を増やしているだけの点と親会社のお金を削って、子会社のお金を増やしている小さな経理事件に過ぎないとこの本では主張しています。

 中世ヨーロッパの魔女狩り裁判の様に人々が魔女がいると錯覚している様に、ライブドア社の会計処理は悪質なものであると錯覚しています。それに、2006年にNECの子会社が90億円の粉飾決算事件が発覚しても誰も問題にしなかった点をあげて、マスコミの過剰報道の問題点を指摘しています。もちろん、この本の著者はライブドア社やホリエモン氏達に肩入れしているわけでもなく、だだ魔女狩りの様な錯覚をやめて欲しいと訴えていました。

 自分の本棚からこの本を出して、この本の紹介をしたのは、まだライブドア社の会計処理が悪質だったと信じている人がいるからです。別にライブドア社やホリエモン氏達に社会的な責任があると思ったり、嫌いであるのは個人の自由ですが、いまだにマスコミの情報操作で錯覚している人は、この本を読んで、魔女狩りの様な錯覚から解放して欲しいと思います。

           【Amazon Bookmarket Live Link】

ライブドア・二重の虚構―夢から覚めたという夢ライブドア・二重の虚構―夢から覚めたという夢
著者:南堂 久史
販売元:ブイツーソリューション
(2006-08-10)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

 ライブドア社が粉飾決算事件を起こしたという事件は検察によるでっちあげであることを理論的に証明している本です。そもそも200億円の個人資産であるオーナー株主が53億円の粉飾決算を指示するという検察官のストーリーは相当無理があるのですが、それでもマスコミを使った情報操作でそれが一時的に事実のように扱われたことを考えると、マスコミ報道の恐ろしさを感じますね。

第2話「わが国の刑事裁判はかなり絶望的である」(10)

BlogPaint
 2006年におきたライブドア社の粉飾決算事件について、ホリエモン(堀江貴文)氏の実刑判決が確定しました。裁判官に先入観を持たせてはいけないという刑事裁判の鉄則があるので、この事件については今まで触れてきませんでしたが、そもそも200億円以上もある個人資産の持ち主が、たった53億円の粉飾決算を指示するというもおかしいと思います。

 刑事裁判において、検察側が被告人の犯罪を立証しなければならないのに、一般人なら誰でも持つ様な疑問がさらに深まっているような感じでした。ライブドア社の粉飾決算事件の裁判(ライブドア裁判)では、検察官の不利益部分を裁判官が無視したり、論理的でない理論でごまかしたりしていました。

 ホリエモン氏が東京地裁で実刑判決を受けた時、停止中の陪審法があれば、無罪の評決が出ただろうと思いました。東京地裁の裁判官は優秀な裁判官が多いので、無罪の評決を認め、無罪判決文を出したでしょう。もし、陪審員の評決が気に入らなくて、もう一度、別の陪審にかけてもまた無罪の評決が出て、どっちにしても無罪が確定したと思います。そう思っていても裁判官に偏見を持たせてはいけないと考えているので、こういった事をネットの掲示板にも書けませんでした。

 阪神大震災が起きて、世界中の人達が心配しているのに、そのどさくさにまぎれて、最高裁はいろいろ問題点を抱えていたロッキード事件(田中角栄元総理がロッキード社から5億円の賄賂を渡されたとされる事件)の有罪判決を確定させたから、ライブドア裁判もこの東日本大震災のどさくさにまぎれて、有罪を確定させるのではないかと思い、法律家の平野龍一氏の「わが国の刑事裁判はかなり絶望的である」という論文を紹介しましたが、悪い予感が的中して、非常に残念です。

 そして、東電OL殺人事件の冤罪事件に巻き込まれて、横浜刑務所から再審無罪を求めているゴビンダ氏も日本の最高裁の閉鎖性を見せつけられ、悔しい思いをしているのではないでしょうか。早く最高裁は停止中の陪審法を改良復活して、閉鎖性のある体質を直してほしいものです。

           【Amazon Bookmarket Live Link】

怪盗ルパン奇巌城 (集英社文庫)怪盗ルパン奇巌城 (集英社文庫)
著者:モーリス・ルブラン
販売元:集英社
(1992-11-20)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

第2話「わが国の刑事裁判はかなり絶望的である」(9)


BlogPaint
 「沖縄ノート」(大江健三郎著、岩波書店)の発売差し止めを求めていた裁判で、最高裁で原告の主張を退け、発売差し止めをしないという判断が下されました。この裁判は、「沖縄ノート」の中で、赤松嘉次大尉達が沖縄県民に集団自決を命令したという記述はおかしいと赤松大尉の遺族達が、岩波書店及び大江健三郎氏に対して、訴訟していました。作家の曽野綾子氏が、現地取材でそういう事実はない事と大江健三郎氏が沖縄で取材していない事が明らかになりました。だから、岩波書店は大江健三郎氏の許可を取り、「沖縄ノート」を絶版処分にするべきでした。

 刑事裁判は検察側が常識で考えて、被告人が犯罪を犯した事を立証しなければいけませんが、民事裁判は証拠や証言が信用できる原告の方を採用しなければいけません。だから、一般常識で考えて赤松大尉の遺族の勝訴にしなければならなかったはずです。

 それに、「沖縄ノート」がいい加減な内容である事は、「マンスリーWILL」(ワック出版)や「SAPIO」(小学館)で言われていたので、自分が事実関係についてそれ以上の事は書きませんが、問題は「集団自決を命令した」という争点を「軍部が関与したかどうか」にすりかえた裁判所にあります。このすりかえは、刑事裁判の時に行政機関である検察が不利になった時によく使われます。裁判官は、行政機関から給料をもらっているので、不公平な裁判がよくあるのですが、今回の「沖縄ノート」裁判の場合は、法律書をいろいろ出していて世話になっている岩波書店やノーベル文学賞を取った大江健三郎氏の名誉を守りたいという想いがあったのでしょう。

 自分も岩波書店の法律書を結構持っていますし、大江健三郎氏はよくわかりませんけど、かなりの芸術性を持った作家だと思っています。だからといって、いい加減な事実認定をしていいわけがありません。法律家の大場茂馬氏は1915年に「裁判の生命とするところは、民衆のこれに対する信頼にあり、裁判にして民衆の信頼を欠如せんか、これが公平は疑われ、これは権威を罰せられ、その甚だしきは一種の暴虐として民衆に蛇蝎視せられるに至らん。いづくんぞよくこれを持って国を治め民をやすんずるを得んや。」と主張されました。

 意味は、裁判が国民の常識とずれてしまうと、裁判所の信頼もなくなり、そしていつか国民が裁判所に対して反感を持ってしまう、といった事です。大場茂馬氏が100年近く前に語った事が現実に起きています。この「沖縄ノート」裁判は「わが国の刑事裁判はかなり絶望的である」事を見事に示していた様な気がします。

           【Amazon Bookmarket Live Link】

くーねるまるた 1 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)




 ポルトガルから日本の大学院に留学して、そのまま日本で貧乏暮らしをしている女性の話です。話がのんびりと進んでいるので、まったりとした時間を過ごしたいと思っている方におすすめですよ。

第2話「わが国の刑事裁判はかなり絶望的である」(8)

BlogPaint

 2002年頃、「ゲーム脳の恐怖」(森昭雄著、NHK出版)という本があって、子供がゲームをすると、犯罪が増加すると言う内容で、当時ベストセラーになりました。それについて、ネットの掲示板で、警察の統計上、日本国で犯罪が多かったのは、1950年代であると反論していました。自分もネットで調べましたが、ネットの掲示板の主張している様に、ゲームがない頃の方が犯罪率が高いと言う事がはっきりしました。

 とりあえず、「本やタウン」で本を買って読んでいると、この著者は心理学や医学の専門用語を使って、感情論で「ゲームはけしからん。」といった事を説明していました。当時、長崎県で12歳の少年が誘拐殺人事件を起こしていて、しかも自白調書だけの冤罪事件ではなく、防犯ビデオに12歳の少年が殺害した人を誘拐する所が写っていたので、この著者も本を買った読者も「ゲームのやり過ぎると頭がおかしくなってしまう。」と結論づけ、この本がベストセラーになったのでしょう。

 この本がベストセラーになった事で、裁判官の人達も犯罪率を抑えるために、刑罰を重くするのはやむを得ないという雰囲気になってしまい、この時期ぐらいから死刑判決が増えてしまいました。日本の犯罪率が徐々に減っているのに、刑罰が重くなってしまうという傾向が出ています。

 日本の裁判官は、行政に人事権を握られているので、陪審制度を復活させて、公平な裁判を保証しなければなりませんが、法解釈にかけては、アメリカの様に優秀な弁護士から選ばれた裁判官のレベルと変わらないぐらい高いと思います。それでも、刑罰の重さは判例を重視しなければならないのに、こういった世論に影響するのでしょう。

 大事なのは、世論を作り上げる国民が、思い込みや偏見にとらわれずに、客観的な事実を重視する事です。昔、買った「ゲーム脳の恐怖」を読んで、そんな事を考えてしまいました。

           【Amazon Bookmarket Live Link】

ゲーム脳の恐怖 (生活人新書)ゲーム脳の恐怖 (生活人新書)
著者:森 昭雄
販売元:日本放送出版協会
(2002-07-10)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

 テレビゲームをプレイすると、脳の働きが弱くなったりして犯罪が増えやすくなると書いていますが、警察白書によれば、日本の認知犯罪件数がどんどん減っているので、間違いだらけのことを述べているトンデモ本だと話題になったことで有名ですが、有名な学者が書いたからといって信用してはいけない、ということがわかるので、読んでみてもいいかもしれないですね。

第2話「わが国の刑事裁判はかなり絶望的である」(7)

BlogPaint
 前回に続いて、「東電OL殺人事件」の話になりますが、この事件の捜査機関のずさんな点や法務官僚が検察上層部のいいなりになっている日本の刑事裁判の問題点などは、「東電OL殺人事件」(佐野眞一著、新潮社)で詳しく書かれているので、気になる人は、「本やタウン」で注文して下さい。

 一審判決で無罪になったネパール人のゴビンダ氏を「無罪者は拘束できない」という法律に従って、ネパールに強制送還させなかったばかりでなく、証拠も何もないのに、法務官僚の言いなりになって、逆転有罪判決にした事は何度も書きましたが、さらに問題なのは、一審無罪判決が出るまで、ゴビンダ氏を犯人扱いしていたマスコミが、この「わが国の刑事裁判はかなり絶望的である」状況について、何も説明していなかった事です。

 アメリカのメディアの方では、法務官僚が検察上層部のいいなりになり、無実の人が不当拘束されそうになっているのを取り上げていましたが、日本では、この事件の問題点を取り上げようとする気がまったくありませんでした。それだから、テレビや新聞を読む人がどんどん減っていくのでしょうが…。

 当時、つきあっていた彼女にこの事件の話をすると、「あのネパール人の人は無実だから、無罪判決が確定してネパールの家族のもとに帰ったのでしょう。」と言われたので、この刑事裁判の問題点を話すと、「ナチス・ドイツではあるまいし、そんな事あるわけないでしょう。」といった答えが返ってきました。

 ナチス・ドイツは、ジェイコフ・シフをはじめとするユダヤ財閥の様にいろいろとお世話になっていたので、あまり批判をしたくありませんが、1930年代のドイツは、日本の様に議会政治はしっかりとしていませんでしたから、彼女の言いたい事はよくわかりますが、刑事裁判の点においては、1939年にドイツ政府が参審制度を廃止して、国民の司法参加を止めたナチス・ドイツと1943年に大東亜戦争の激化のために、日本政府が陪審制度を停止して、法務官僚の妨害のために、国民の司法参加を止めたままになっていた日本とまったく変わらないかと思います。

 あとそっくりなのが、新聞やテレビのマスコミの態度でしょう。マスコミは国家権力の監視という義務を忘れて完全に国家権力のいいなりになってしまい、国民に重大な情報を隠してはいけません。ゴビンダ氏の支援団体や弁護団のおかげで、ゴビンダ氏の再審無罪を勝ち取るまで、この事件の問題点を隠そうとする気なのでしょうか。

 今まではネットがそこまで普及していなかったので、昔の彼女の様に司法に関心がない人に情報を隠しておく事が可能でしたが、いまだにそんな事をすれば、マスコミの信頼がなくなっていくはずです。だから、マスコミの信頼を取り戻すには、刑事裁判の問題点があれば、専門家に取材して、公平な報道をする努力が必要です。


            【Amazon Bookmarket Live Link】

東電OL殺人事件東電OL殺人事件
著者:佐野 眞一
販売元:新潮社
(2000-05)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

 日本で冤罪事件で再審無罪になるケースは正義感が強い優秀な弁護士がついていて、凄腕のジャーナリストが取材をしている事という場合しか起きませんが、真犯人を取り逃がしてもいいから、無実の人が不当に罰せられることのないようにするためにも、高い取材力をもったジャーナリストが書かれた本をぜひ読んでくださいね。

第2話「わが国の刑事裁判はかなり絶望的である」(6)

BlogPaint


















 1997年に起きた「東電OL殺人事件」ですが、今の裁判員裁判でも通常裁判と同じ様に、証拠も証人も動機もないと言う理由で一審は無罪判決が出たでしょう。問題は、法務官僚が一審の裁判官を左遷させて、二審の裁判官に圧力をかけて、有罪判決を出した事です。

 これでは、せっかく陪審制度の一里塚として、法務官僚がしぶしぶ裁判員制度を作っても、明らかにゴビンダ氏の様に無実の人が無罪になっても、二審で逆転有罪、そして最高裁で有罪確定というパターンは変わりません。それを防ぐには、刑事訴訟法に「検察官控訴の廃止」という項目を作るしかありません。

 日本国憲法39条で「二重の危険の防止」という項目がありますが、法務官僚以外の人が読めば、「検察官控訴の禁止」だとわかりますし、ネットで調べれば、日本国憲法39条は、検察官控訴の禁止について書かれている合衆国憲法修正5条のコピーだとわかります。

 裁判員制度導入のために、日本政府は200億円以上の予算をつぎ込みました。1人当たり150円くらいの税金を使い、仕事で忙しい会社員や家事で忙しい主婦を刑事裁判のために拘束していても、国民が仕方ないと感じているのは、ゴビンダ氏の様な無実の人が不当に罰せられるのを避けなければならないと思っているからなのでしょう。

 だから本当は2004年に裁判員法が可決した時に、法務官僚は検察官控訴の廃止を決めるべきだったと思います。法務官僚に法律家としての「人権擁護の意識」があるのなら、憲法39条の精神に従い、検察官控訴の廃止を決定して欲しいです。


            【Amazon Bookmarket Live Link】

GA 芸術科アートデザインクラス Vol.3(初回限定版) [DVD]GA 芸術科アートデザインクラス Vol.3(初回限定版) [DVD]
出演:戸松遥
販売元:エイベックス・マーケティング
(2010-01-08)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

 美術科がある高校で将来の芸術家を目指して頑張っている高校生の日常を描いたアニメ作品です。夢に向かって頑張っている姿を見ていると、すごく心が癒されるような感じがするので、気になる人はぜひ買ってみてくださいね。

第2話「わが国の刑事裁判はかなり絶望的である」(5)

BlogPaint
 今日、4月10日は、ゴビンダ氏が一審無罪判決を受けた日です。だから、ゴビンダ氏の再審無罪判決が出る様に、日本でいろいろ講演会があると思います。それなので、自分もゴビンダ氏の再審が開始される事を祈って、ブログを書きたいと思います。

 外国人がこの話を聞けば、わが国の刑事裁判はかなり絶望的である状況を知らないので、「なぜ、証拠も証人もないのに、有罪判決を受けたのか」と疑問に思うでしょう。

 一番わかりやすい例が10年前に最高裁が、「陪審制度の復活は憲法76条3項の裁判官の独立を侵害するので、憲法違反である」といった判決を出した事です。日本国憲法76条3項「裁判官の独立」は、憲法の中でも重要な項目で、「すべて裁判官は、その良心に従ひ独立してその職権を行ひ、この憲法及び法律のみ拘束される」という文章は、文字通り、裁判官は検察のような国家権力から独立して、憲法、法律、判例に従わなければならないといった意味なので、陪審制度復活阻止の意味にすりかえてはいけません。

 それに「裁判官の独立」を守る気があるのなら、法務官僚の圧力に屈して、「無罪者は拘束出来ない」という刑事訴訟法を違反し、ゴビンダ氏を強制送還させなかった東京高裁の暴走を止めなかったうえに、証拠も何もないのに有罪を確定させた事を最高裁は真剣に反省して、ゴビンダ氏に再審無罪判決を出して欲しいものです。

 それにしてもあの最高裁の建物は、日露戦争時に乃木軍を苦しめた旅順要塞の様な頑丈な要塞で、無実の人を救いだすのに、莫大なエネルギーやお金を使ってしまいます。それでも自分達が、がんばって、日本の司法に「裁判官の独立」を取り戻し、無実の人が国家権力によって罰せられる事ができるだけない様に努力しなければいけません。


            【Amazon Bookmarket Live Link】

GA 芸術科アートデザインクラス Vol.4(初回限定版) [DVD]GA 芸術科アートデザインクラス Vol.4(初回限定版) [DVD]
出演:戸松遥
販売元:エイベックス・マーケティング
(2010-02-05)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

 4コマ漫画作品をアニメ化した人気番組のDVDです。人気がある原作をアニメ化すると、原作のファンはものすごく期待してしまうので、評価は厳しくなりますが、この作品は原作ファンの方も高く評価しているので、気になる人は見てくださいね。

第2話「わが国の刑事裁判はかなり絶望的である」(4)

BlogPaint
 「わが国の刑事裁判はかなり絶望的である」といった状況を日本人にわかりやすくしめしたのが、「東電OL殺人事件」です。

 「東電OL殺人事件」は、1997年3月に東京都・渋谷区のアパートで、東京電力女性社員が絞殺死体で発見された事件です。自分は当時、カナダに留学していたので、当時の新聞や「東電OL殺人事件」関係の本を参考にしながら書いていますが、1997年5月20日、捜査機関は、見込み捜査で、同じアパートに住んでいたネパール人のゴビンダ・マイナリ氏を別件逮捕しました。

 しかし、見込み捜査だったので、物的証拠も自白調書も動機もなくて、一審で無罪判決が出ました。「無罪の被告は拘束出来ない」(刑事訴訟法345条)のため、ゴビンダ氏は強制送還でネパールに帰れるはずでしたが、法務官僚が一審で無罪判決を出した裁判官を左遷させ、二審の裁判官に圧力をかけて、ゴビンダ氏を「不法拘留」させて、二審で無期懲役判決を出して、最高裁でこの不当判決を支持して、ゴビンダ氏を横浜刑務所に拘束させました。

 多くの人がこの不当判決には、書籍やネットで文句をいっていましたし、自分もこの裁判の問題点をネットの掲示板に書いたり、法務省にハガキで、「公平な裁判をしてほしい」と訴えましたが、あれから14年たつのに、いまだにゴビンダ氏の再審が決まりません。「国民の司法参加」と法務省が主張するのですから、一日も早くゴビンダ氏を再審無罪判決を出して、家族が待っているネパールに帰して欲しいです。


            【Amazon Bookmarket Live Link】

GA 芸術科アートデザインクラス Vol.5(初回限定版) [DVD]GA 芸術科アートデザインクラス Vol.5(初回限定版) [DVD]
出演:戸松遥
販売元:マーベラス エンターテイメント
(2010-03-05)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

 美術科がある高校に通っている高校生の日常を描いたアニメ作品です。非日常であるファンタジーの世界観を表現するよりも日常をテーマにした作品を表現するのが難しいのに、リアリティーがあり楽しめる作品になっているので、興味がある人はぜひ買ってみてくださいね。

第2話「わが国の刑事裁判はかなり絶望的である」(3)

BlogPaint
 1985年に、法律家の平野龍一氏の論文で使われた「わが国の刑事裁判はかなり絶望的である」という言葉で、当時の法律家の間で話題になりました。論文の一部を前回のブログの中で引用しましたが、明治時代から、捜査機関の拷問による虚偽自白を裁判官が簡単に信用してしまう傾向が強いので、社会経験のある一般人による陪審制度の復活か、ドイツの様に参審制度の導入をして、自白偏重の裁判を止める様にするべきだと訴えていました。

 この論文をラジオやテレビの様なマスコミが報道してくれたら、日本でも陪審制度の重要性を理解する人が増えて、ロシアやスペインの様に1990年代には、陪審制度の復活が実現していたのでしょうが、マスコミが報道しなかったので、法律家しか知らない論文になってしまいました。弁護士や一部の検察官は共感したそうですが、法務官僚は最初から陪審制度の反対しかしなかったので、結局、陪審制度の復活は実現しませんでした。一部の裁判官は当時の司法論文で、「裁判官は正確に事実認定しているように努力している」といった主張をしていました。

 それは自分もそう思いますが、再審無罪事件を一般人が見ると、「どうして被告人の無実をしめす証拠があるのに、自白を信用したのだろう」と思ってしまう事件が多いです。そういった裁判官も弁護士に転向し被告人や原告の立場になれば、陪審制度の重要性がわかると思います。それにしても、この論文は司法用語を使っていなくて、一般人にもわかりやすい文章なので、マスコミが報道しなかったのは、非常に残念だったと、今でもそう思います。

            【Amazon Bookmarket Live Link】

GA 芸術科アートデザインクラス Vol.6(初回限定版) [DVD]GA 芸術科アートデザインクラス Vol.6(初回限定版) [DVD]
出演:戸松遥
販売元:マーベラス エンターテイメント
(2010-04-02)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る
 美術科のある高校に通っている高校生の日常を描いた作品です。この作品を見ると、こういった友人が欲しかったと思ったり、あんな友人と一緒に楽しく過ごしていたな、と高校生時代のことを思い出したりするノスタルジックなアニメなので、ぜひ買って楽しんでくださいね。

第2話「わが国の刑事裁判はかなり絶望的である」(2)

BlogPaint


















 この「わが国の刑事裁判はかなり絶望的である」という言葉は法律家の平野龍一氏が「現行刑事訴訟の診断」(団藤古稀祝賀論文第4巻、1985年出版、有斐閣)で述べられていて、当時の法律家の間で話題になりました。絶版本で手にいれるのが難しいので、少し引用します。(423ページ部分) あと、引用部分についての自分のコメントは次回、書きます。

 日本の裁判官その他の司法関係者は、そもそも法廷というところは真実を明かすのに適したところではないと考えているように思われる。人が相手に真実を語るのは、二人だけのところで、心を打ちあけて語るときであって、法廷のような公開の場所では、いろいろな方面への配慮から、思い思いのことをいうに過ぎない。法廷とは、いいたいことをいわせる儀式にすぎない。だから真実は、後でその模様を考えあわせながら静かに調書を読みこれとつきあわせることによってえられるものである、ということなのであろう。

 もしほんとうにそうであるならば、むしろ公判廷が証拠調べの場所すなわち心証をとる場所であるというフィクションは脱ぎ捨てた方がいいだろう。しかし、アメリカやドイツで本気で公判廷で心証をとろうとしているのを単なる教条主義とみていいのだろうか。調書もまた「種々の配慮」から、多くの真実でないものを含んでいる。それを「自室」で見抜く眼力を持っていると裁判官が考えるのは自信過剰であり、大部分は実は検察官・警察官の考えにのっかっているにすぎないのではないだろうか。最近の再審事件は氷山の一角としてそのことを示したのでなかろうか。

 ではこのような訴訟から脱却する道があるか、おそらく参審か陪審でも採用しない限り、ないのかもしれない。現実は、むしろこれを強化する方向に向かっているとさえいえるように思われる。わが国の刑事裁判はかなり絶望的である。

            【Amazon Bookmarket Live Link】

GA 芸術科アートデザインクラス OVA(初回限定版) [DVD]GA 芸術科アートデザインクラス OVA(初回限定版) [DVD]
出演:戸松遥
販売元:マーベラス エンターテイメント
(2010-04-02)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

 美術科がある高校に通っている女子高校生達の日常を描いた人気4コマ漫画をアニメ化した作品です。美術に興味がある人はもちろん楽しめますけど、美術に興味がない人も楽しめますので、ぜひ買ってみてくださいね。

第2話「わが国の刑事裁判はかなり絶望的である」(1)

BlogPaint
 前に仕事の出張で九州新幹線に乗った時に、駅の本屋で週刊誌と新書を買ったのですが、その新書を昨日、読みました。タイトルが「出版大崩壊 電子書籍の罠」(山田順著、文藝春秋)という本です。著者が、元光文社の編集者なので、出版業界について書いてあったのですが、いろいろ感じる事があったので、評論をしてみたいと思います。

 ①講談社の電子書籍の印税が15%なのはやむを得ない
著者は、電子書籍の印税が低いのは、宣伝費がかかるから、一般の電子書籍の印税70%に比べて安いのは仕方ないと説明していますが、本の宣伝はあまりやっていませんし、編集者の年収があまりにも高いから、作家の人件費にしわ寄せが来ているのではないかと思います。

 ②ブログの90%は日常の日記を書いたカス情報である
ブログの90%が日常の日記を書いたものというデータはどこにあるのでしょうか。あと、学術論文や文藝作品でなければ、カス情報というのは、元編集者の思いあがりから来ている様な気がします。日常の日記でも人によっては貴重な情報ですし、自分も裁判傍聴記のブログを見ています。

 ③本を読むのは、一流大学出身しか読まない
著者は、日本では一流大学出身者である400万人しか本を読まない、と主張していますが、昔、新聞を読んでいる人が日本では5000万人くらいいたという事実を完全に無視しています。それに九州共立大学の様な地方大学でも、本を読む人はたくさんいましたが、これはどう説明するのでしょうか。

 ④漫画市場は衰退している
漫画雑誌に関してはそうですが、コミックの売上は10年前と比べても、そんなに変わりません。ネットで調べても簡単にわかるのに、元編集者なら、そんなデータくらい簡単に手に入ると思いますが。

 まだまだいろいろとツッコミどころがありますが、気になる人は「本やタウン」で注文して見て下さい。それにしてもこれだけ駄目な本を買わせる様に陳列する本屋の店員の技術には感心します。これがメールマガジンや電子書籍なら、絶対に買わなかったでしょう。

            【Amazon Bookmarket Live Link】

出版大崩壊 (文春新書)出版大崩壊 (文春新書)
著者:山田 順
販売元:文藝春秋
(2011-03-17)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

 行政やマスコミの闇の部分について切り込んだ本は出版拒否処分になることはよくありますけど、この本は偏差値エリートである著者が上から目線で書いているので、本の内容を鵜呑みにすることはよくないですが、出版業界が隠したがっていることが少し書かれているので、気になる人は読んでみてくださいね。

第2話「わが国の刑事裁判はかなり絶望的である」


BlogPaint














一昨日、出張して九州新幹線に乗った時に、駅の本屋で「週刊東洋経済3/26号」と「週刊ダイヤモンド3/26号」を買いました。大震災の特集だったので、購入したのですが、ほとんどネットの掲示板や専門家のブログでとりあげている様な内容でした。「マンスリーWILL4月号」でも、一流経済誌は、ネットの内容の使いまわしはしない方がいい、といった匿名の会社員の意見が掲載されていましたが、これでは特集を組む意味がありません。

 やはり、本を出版するからには、議論の前提となる情報を提供しなければいけません。あと、東北地方の復興のために、財源の確保が必要ですが、国債の発行や増税するしかないが、国民にそんな余裕がないといった悲観論ばかりで、これもよくありません。少しは財源確保のアイデアを出して欲しかったです。どんどん発行額が増える日本の国債は、日本人の預金を使って、銀行が購入するので、当然の事ですが、限界に近づいています。

 「12の魂は、1つの魂よりも良い。」というイギリスのデブリン判事の言葉があります。意味は、裁判官の様な1人の専門家が考えるよりも、12人の陪審員が話し合った方がいいものが出来るといった意味です。ネット言論の人がいろいろ話し合って、東北地方の復興の財源を見つけなければいけません。

 個人的には、日本政府が所有する日本郵政の株式を市場で売却するのはどうでしょうか。別に日本郵政の大株主が外国人になっても、郵便局のサービスが悪くなるわけでもないし、市場で売却すれば、10兆円くらいになるそうなので、国債の大量の発行も増税もしないで済むので、問題ないと思うのですが。財務省の官僚は増税に頼ろうとするのですが、自民党政権の時に、増税に頼ろうとして、政権交代となった事を思い出した方がいいです。安易な増税をすると、消費が落ち込み、経済力が落ちてしまいます。いろいろ知恵を絞って、増税しか手段がないのであれば、国民も納得するでしょうが、安易な増税だけは止めて欲しいです。

            【Amazon Bookmarket Live Link】

イギリスの陪審裁判―回想のアダムズ医師事件イギリスの陪審裁判―回想のアダムズ医師事件
著者:パトリック デブリン
販売元:早稲田大学出版部
(1997-12)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る




 陪審員制度が発祥した国であるイギリスはこの裁判制度についてどう思っているのだろう、と疑問に思っている人もいるかもしれません。イギリスで著名な裁判官である著者がある刑事事件が陪審員裁判にかけられたことについてわかりやすく説明しているので、興味がある人はぜひ読んでくださいね。

第1話「カナダ滞在記」(15)

BlogPaint
 昨日、仕事の出張で九州新幹線に乗りました。昔、就職活動で特急「つばめ」に乗って熊本市によく行っていましたが、それよりも早くて、快適でした。時代が経つと、どんどん便利になっていくなあ、と感じました。それにひきかえ、日本の刑事司法は、時代が経つたびにどんどんひどくなり、日本国憲法で定めれている「裁判官の独立」という条文が空文化している様な気がします。

 例えば、ネット通販は薬剤師の対面販売でないという理由で、行政による薬の規制に対して、ネット通販会社による訴訟が起きていますが、常識で考えれば、対面販売の薬屋でも、ネット通販のサイトでも、お客が専門的な事でわからない事があれば、専門家である薬剤師の方が納得いくように説明してくれるはずです。

 だから、裁判所はこの規制はおかしいという判決が出るはずなのですが、一審判決ではこの規制を認めるといった判決が出ました。この規制が国会による議員立法なら、裁判所もこの規制はおかしいというのでしょうが、行政による規制だから、行政である法務官僚に人事権を握られている裁判官は行政に逆えなかったのだと思います。

 あと、「裁判官の独立」という文章が空文化したのは、官僚の様なお上には逆らえないという意識が働いていて、何も文句を言わなかった事が原因ですが、これについて、社会学者である小室直樹氏は「日本 近代国家に非ず」(小室直樹著、ビジネス社)で、日本人は江戸時代の感覚から抜け出せていないと分析しています。明治時代に列強から押しつけられた不平等条約を改正するために、とりあえず欧米の法体系を導入しているのに過ぎないので、憲法というのは国家権力の暴走を押さえつけるために存在する事が理解できない、と解説していました。

 2ちゃんねるの元管理人だった西村博之氏の様に、アメリカの留学経験のある人は理解しているのですが、学校の社会科の先生でも留学経験のない人は、法律というのは規制する対象がいろいろ違いますが、憲法は政府や行政を規制するという事を理解出来ません。自分が英語通訳でバイトをしている時、日本でも英語は話せるようになるので、留学は無駄という通訳ガイドの方がいらっしゃいましたが、留学をすると、いろいろ視野が広がりますし、特に陪審法がある国に留学すると、憲法や法解釈の重要性が理解出来るので、時間のある学生時代に留学をした方がいいです。できれば、自分の様に公費留学で、安いお金で留学する事をおすすめします。

            【Amazon Bookmarket Live Link】

日本いまだ近代国家に非ずー国民のための法と政治と民主主義ー日本いまだ近代国家に非ずー国民のための法と政治と民主主義ー
著者:小室 直樹
販売元:ビジネス社
(2010-12-21)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

 日本の司法は行政権力である警察や検察のいいなりになっていて、裁判所の独立というのが絵に描いた餅のようになっていることを具体的な例をあげながら説明しています。ドラゴン桜という漫画で「知らないというのは実に恐ろしいものなんだ」というセリフが出てきますが、この本を読むとそのセリフが思い出されます。興味のある方はぜひ読んでくださいね。

第1話「カナダ滞在記」(14)

BlogPaint

 九州新幹線開通の経済効果は、専門家の話によると、大震災の影響で予定の半分くらいしかなかったそうです。JR博多シティがオープンしたので、かなりの経済効果があり、九州の景気が良くなり、それで大震災の影響で、冷え込んだ東北地方の景気もある程度はカバーができるかと思っていましたが、見通しが甘かったです。

 1週間ぐらいブログの更新をせずに、大震災の影響で原子力発電所の事故が起きていて、その事故をなんとかしとうとする自衛官や消防士の方の姿をネットで見ていました。原子力発電所の事故も多くの人のおかげで、なんとかなったそうで、ほっとしています。

 原子力発電所の事故の報道を見て思いましたが、現場の人達や官房長官をはじめ、多くの政治家や官僚があれほど努力をしているのに、総理大臣は何をしているのでしょうか。今までの多くの総理大臣は難しい判断をなんとかしていたのに、パフォーマンスだけで、何もしないのは、村山富市首相と変わりません。

 特に来年は、裁判員法の改正の年でもあり、法務官僚を上手くコントロールして、停止中の陪審法を改良復活しなければならないのに、こんな人権感覚で「国民の司法参加」が実現するのか不安です。ただでさえ、法務官僚は陪審法の導入を何度も妨害された過去があるだけに、大丈夫なのかと思います。首相が自分を磨く様に努力するか、他の政治家に任せるかしないと、東北地方の復興と国民の司法参加は本当に難しいです。

 1週間くらい、暇な時はネットなどを見ていました。就職活動で頑張っている方が多いので、地震からの復興も早いと思います。たまたま見たブログの中で、著者の就職活動中に、女性がトイレに行くのを我慢したために、おもらしをしたという話が、イラスト付のエッセーで掲載されていました。自分も就職活動中に、2次面接で女子大学生が失禁をして、泣き出したのを見て、戸惑った事がありました。失禁をした女性は、就職活動に通りたいという気持ちが強く、面接官にトイレに行きたいといえなかったのでしょう。女性は男性よりも尿道が短いので、お漏らしをしやすいと本で読んだ事があります。それに緊張をすると、トイレが近くなるという話はよく聞きます。就職活動が緊張するのはよくわかりますが、少しリラックスをした方がいいと思います。それにしてもこのブログの著者は元漫画家である自分よりも絵が上手いですね。

            【Amazon Bookmarket Live Link】

走れメロス・おしゃれ童子 ヤング・スタンダード (集英社文庫)走れメロス・おしゃれ童子 ヤング・スタンダード (集英社文庫)
著者:太宰 治
販売元:集英社
(1999-05-20)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る

 日本を代表する作家である太宰治の人気がある短編が掲載されている本です。電車やバスの中で気軽に読めるので、太宰治の作品に興味があるけど、まだ読んだことがないという方はぜひ読んでみてくださいね。

最新の4コママンガ
かへたんていぶ
目元エステ
香水
筆記用具
フィギュア関係
  • ライブドアブログ