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                           通訳には、リズムを重視するタイプの通訳と内容の正確さを重視するタイプの通訳があります。例えば、パーティーの演説で内容よりもその場の雰囲気を盛り上げなければならない時は、リズムを重視する通訳をしなければいけません。反対にメルボルン事件の取り調べの時には、内容の表現を正確に伝えなければいけません。いくらオーストラリアが陪審制度があり、取り調べの全面録画をしてるといっても、いい加減な通訳をしてはいけません。

 自分が大学を卒業して、通訳のアルバイトをしていた時に、先輩の通訳者から、リズムを重視する通訳は「あまり斬れない美術刀」であり、内容を重視する通訳は「良く斬れる質素な刀」であると表現していました。

 メルボルン事件の通訳者の様に「この麻薬の入った荷物はあなたのですか。」と言った取り調べの人の英語を「このスーツケースはあなたのですか。」と日本語に誤訳するのは、非常に困ります。なぜなら、日本人旅行者もオーストラリアの陪審員も映画の字幕なら誤訳があっても、まさかプロである通訳者があんないい加減な事をするとは思わないからです。

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 最近では福祉関係に興味を持つ人が増えてきていて、手話を勉強したいと思っているけど、本屋に行っても手話の本が多すぎてわからないという方もいるそうです。初歩的な手話の本はいろいろありますが、少し手話に慣れてきたら、この本がおすすめですよ。