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 メルボルン事件の通訳について、当時のネットの掲示板でもかなり問題になっていたので、オンライン書店の「本やタウン」で、「メルボルン事件」についての本を検索してみました。驚いた事にたった2件しか出てきませんでした。

 1つは、冤罪に巻き込まれた日本人旅行者の手記ともう1つは、手話の通訳者が書かれた本で、その中にメルボルン事件の通訳の問題点が載っているそうです。日本の単行本は、年間7万~8万点も発行しているのに、本を出版する知識人や編集者は、なぜこんなに冤罪について、無関心でいられるのか理解出来ません。

 そういえば、休刊になった「E とらんす(翻訳の世界)」や「英語青年」で、メルボルン事件の通訳の問題点について解説した事がありませんでした。もし来日したカナダ人が取り調べの時に、日本人の通訳者の誤訳によって、冤罪に巻き込まれたのなら、カナダの雑誌や書籍などで、「取り調べの全面録画化をするべきだ」とか「停止中の陪審法を改良復活するべきだ」と主張するような気がします。

 日本の出版業界の売上が2兆円を切ってしまったのは、若者が本を読まなくなったのではなくて、若者は本よりもネット上のブログや掲示板の方が、良い情報を提供していると判断しているのではないでしょうか。

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 NHKのラジオ番組でも取り上げられたことのある名作ですが、本の署名だけ知っているけど、本の内容は知らないという人が多いそうです。時代背景がわからないと、最初はこの本の面白さがわからないと思いますが、翻訳家の方が上手に訳しているので、途中から夢中になって読めると思いますよ。