BlogPaint京都大学の入試試験でネットを使ったカンニングが大問題になっていますが、あまり騒ぐことでもないかと思います。別に被害者が出たとか、社会に悪い影響を与えたとか、国民を不安にされてしまったとかいう問題でもありませんし、むしろ偏差値エリートを育てている日本社会の方が問題です。

 司法試験を受かって、法律の専門家である裁判官が、一審で無罪判決が出たネパール人の被告を「無罪者は拘束出来ない」という刑事訴訟法の条文を完全に無視して、強制送還させなかった上に、証拠も証人もないのに逆転有罪判決をくだした事がありました。偏差値エリートである知識人はその事について何も批判しませんでした。

 ネットの掲示板に書き込めば、すぐカンニングがばれるから、愉快犯だと思いますが、犯人は警察官の捜査でも捕まらない自信のある頭脳の持ち主なのでしょう。それはともかく、一番心配しているのは、マスコミの過剰報道によって、捜査が混乱して、無実の人が逮捕される事です。冤罪事件を分析すると、陪審法が停止している事もありますが、マスコミの過剰報道にも原因があります。

 マスコミはネット犯罪を批判するよりも、自分自身の過剰報道を反省して欲しいです。

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 川端康成の代表作であり、たいていの本屋に置いてあるくらいメジャーな作品であるのですが、タイトルだけは知っているけど、本を読んだことがない人が多いそうです。読み継がれている作品にはハズレがないので、この機会にぜひ読んでみてください。